ALGS プロが使うゲーミングデバイス傾向まとめ|Apex Legendsで選ぶべきマウス・キーボード・モニター【2026年】

プロの機材

ALGS(Apex Legends Global Series)のプロが使うデバイスには、Apex特有の明確な理由があります。Apexは「動きながら撃つ」「長いリコイルを制御し続ける」ゲームであり、止まって撃つVALORANTとも、追い続けるOW2とも要求が異なります。

この記事では、ALGSシーンで主流のデバイス傾向を「なぜそれが選ばれるのか」という観点から解説します。※選手個人の使用機材は移籍・契約で頻繁に変わるため、本記事では長期的に安定している傾向を扱います。

Apexがデバイスに求めるもの

【2026年7月・当サイト検証アップデート】ALGS関連プロ17名の公開機材(prosettings.net)を個別検証しました。主な発見は以下の通りです。

  • モニターの新標準はSony INZONE M10S(27型 1440p 480Hz OLED):2026年に更新されたページではYukaF・ImperialHal・Sweet・Droppedら6名が使用。従来の定番ZOWIE 240Hzからの世代交代が進行中です
  • コントローラー率が高い:最新データの選手ではMnKとコントローラーがほぼ半々。パッド勢は全員が感度カーブ「リニア」設定で、Battle Beaver・VOID Gamingのカスタム機が主流です
  • マウスはVALORANT以上に分散:GPX SL2c(YukaF)・DeathAdder V3 Pro(Ras)・Viper Mini SE(Ftyan)・Finalmouse・WLMouseなど。軽さ最優先の傾向が強く出ています
  • パッドはここでもArtisan優勢(確認9名中6名)、キーボードはWooting優勢(13名中6名)——VALORANTと共通のトレンドです

※選手の機材は移籍・更新で変わります。上記は2026年7月時点の公開情報に基づきます(更新が古い選手のデータは除外)。

Apexの特徴 デバイスへの要求
移動撃ちが基本 移動キーとエイムの同時精密操作
フルオート武器のリコイルが長い 下方向へ引き続ける安定性
3D的な立体戦闘(上下の視点移動) 大きく振れるマウス環境
長時間マッチ(1試合が長い) 疲労しにくい軽量性・装着感

特に重要なのがリコイル制御です。R-301やフラットラインなどのフルオート武器を撃ち切るには、マウスを下方向へ長い距離、一定速度で引き続ける必要があります。これがApexのデバイス選定を決定づけています。

マウス|軽量・低感度が定石

ALGSシーンでも60g前後の軽量ワイヤレスが主流です。理由は2つあります。

ひとつはリコイル制御での疲労軽減。重いマウスを下方向へ何度も引き続けると、手首への負担が蓄積します。もうひとつは移動撃ちでの微調整のしやすさ。軽いほど細かい修正が効きます。

Apexで軽量マウスが有利な理由

  • 長いリコイル制御でも手首が疲れにくい
  • 移動しながらの微調整が正確になる
  • 立体戦闘の素早い視点移動に対応できる

軽すぎる場合の注意

  • 軽量すぎると引きが安定しない人もいる
  • 手汗で滑ると精度が落ちる(グリップテープ推奨)

「軽いマウスにしたら逆に滑って安定しない」という場合は、マウス本体を変える前にグリップテープを試すのが安上がりで効果的です。モデル選びはApex向け軽量ゲーミングマウス8選で解説しています。

マウスパッド|リコイル制御に必要な「縦の距離」

Apexでマウスパッドを選ぶ際、見落とされがちなのが縦方向のスペースです。リコイル制御でマウスを下へ引き続けるため、横幅だけでなく奥行きのあるパッドが必要になります。

プロシーンではL〜XLサイズのバランス系〜コントロール系が主流。滑りすぎるスピード系パッドは、リコイル制御の途中で止めたい位置に止められず、かえって不利になることがあります。

「エイムが安定しない」と感じている人は、マウスよりも先にパッドのサイズと素材を見直すと改善することが多いです。詳しくはマウスパッドおすすめ12選をどうぞ。

キーボード|移動撃ちの同時入力に対応できるか

Apexは移動しながら撃ち、同時にスライディングやジャンプを挟むゲームです。タップストレイフやウォールバウンスといった高度な移動テクニックでは、複数キーの精密な同時入力が要求されます。

重視すべきは同時押し認識(Nキーロールオーバー)と入力の確実性。VALORANTほどラピッドトリガーの恩恵は大きくありませんが、移動の切り返しが速くなるためメリットはあります。

キーボードの選び方はゲーミングキーボード完全ガイドにまとめています。

モニター|240Hzと実fpsのバランス

ALGSシーンでは240Hz以上が標準です。ただしApexは重いタイトルでもあるため、モニターのスペックよりPC側で安定したfpsが出ているかのほうが重要です。

240Hzモニターを買っても実fpsが120しか出ないなら、先にPCを見直すべきです。Apexは激しい交戦時にfpsが落ちやすく、その瞬間こそ精度が求められる場面だからです。詳しくはApex向けモニターは240Hzと144Hzどっち?で解説しています。

回線|バトロワは回線落ちが致命傷

Apexで見落とされがちですが、バトロワは1試合が長いぶん、回線落ちのダメージが他ジャンルより大きいゲームです。20分プレイして最終局面で切断されると、その試合が丸ごと無駄になります。

Ping値の低さはもちろん、安定性(切断しないこと)を重視した回線環境が重要です。まずはPing値を下げる方法11選で無料でできる改善を試し、それでも不安定ならゲーム用光回線おすすめ7選で乗り換えを検討してください。

コントローラー勢について

Apexは他のPC FPSと違い、プロシーンでもコントローラー使用者が一定数いるのが特徴です。エイムアシストの存在により、近距離戦で有利になる場面があるためです。

コントローラーで competitive に戦うなら、背面ボタン付きモデルがほぼ必須。ジャンプやしゃがみを背面に割り当てることで、エイムしながらの操作が可能になります。詳しくはApexコントローラーおすすめ6選で解説しています。

まとめ|Apexは「引き続けられる環境」を作る

ALGSシーンのデバイス傾向は、リコイル制御と移動撃ちを両立できる環境づくりに集約されます。

  • マウス:60g前後の軽量ワイヤレス+滑り対策
  • マウスパッド:L〜XLのバランス系。縦の距離を確保
  • キーボード:同時押しの確実性
  • モニター:240Hz。ただし実fpsの確保が先
  • 回線:長時間マッチだからこそ安定性重視

優先度が高いのはマウスパッドとマウスの組み合わせです。他タイトルのプロ機材傾向はVALORANTプロのデバイス使用率まとめOWCS プロのデバイス傾向もあわせてどうぞ。

ALGSプロの感度傾向(当サイト検証)

マウス勢の設定を確認すると、DPIは400または800に集中していました。例えばYukaF選手(ZETA DIVISION)はDPI 400、Sweet選手・Dropped選手ら多くがDPI 800を使用しています。

  • DPIは400/800の二択が事実上の標準:それ以上の高DPIを使う選手は少数派です
  • Apexはトラッキング主体のため、VALORANTのタップ撃ち勢よりやや高めの感度(振り向き20〜30cm前後)が主流です
  • コントローラー勢は全員が感度カーブ「リニア」——こちらはプロのコントローラー設定まとめで詳しく解説しています

数値をそのまま真似るより、感度変換ツールで「振り向き何cmか」を揃えるほうが再現性があります。

プロの機材、どこまで真似するべきか

プロと同じ機材を揃えても同じ実力にはなりませんが、「真似する価値があるもの」と「意味が薄いもの」は明確に分かれます。当サイトの検証データから整理します。

項目 真似する価値 理由
マウスパッド ◎ 最も高い 価格が安く、使用率が明確に偏っている=多くの人の手に合う証拠
キーボード(ラピトリ) ◎ 高い 機能差が明確。ストッピング精度に直結する
マウス △ 形状次第 手の大きさ・持ち方が違えば同じ結果にならない
感度・DPI △ レンジのみ参考 数値を真似るより「振り向きcm」を自分で決めるべき
モニター × 環境次第 PCがfpsを出せなければ投資が無駄になる
回線環境 × 真似できない 大会は有線・低遅延の専用環境。自宅とは前提が違う

結論:真似するならマウスパッドから。理由は3つあります。①使用率が明確に偏っている(=多くの人に合う)②手の大きさや持ち方に左右されにくい5,000円前後で試せる。マウスのように「合わなかった」というリスクが最も小さい機材です。

実売価格とサイズ別の比較はマウスパッドの実売比較表にまとめています(プロ使用者名つき)。硬さの選び方はこちら

プロ使用率1位:Artisan 零(L 約5)VCT Pacificで3人に1人が使用。硬さはXSOFTがプロの多数派です。真似する価値が最も高い機材。

なお「回線環境だけは真似できない」のが実情です。プロは大会で有線・低遅延の専用環境を使っています。自宅で夜だけラグいなら、機材より先にそこが足を引っ張っています(無料でできる切り分け)。