マウスパッドの硬さの違いと選び方|SOFT・MID・XSOFTはどれがいい?プロの多数派も解説

解説/設定

Artisanのマウスパッドを買おうとすると必ず突き当たるのが「SOFT・MID・XSOFT、どれを選べばいいのか」問題です。同じ表面生地でも、硬さ(中材のスポンジ)が変わるだけで滑走感は別物になります。この記事では硬さの違いを整理し、当サイトのVCT Pacificプロ集計から見えた「多数派の答え」を紹介します。

【独自集計】プロが使っているマウスパッドの硬さの内訳

VCT Pacific 2026の選手が使用しているマウスパッドを当サイトで1件ずつ記録しました(集計日 2026-08-14・母数46名)。製品名に硬さの表記がある機種だけを数えると、以下の内訳になります。表記が無い機種は分類していません(合計23名分)。

硬さ 使用者 母数に対する割合 主なモデル
XSoft(最も柔らかい) 8名 17.4% Artisan Ninja FX Zero XSoft/Artisan Raiden FX XSoft
Soft(柔らかい) 12名 26.1% Artisan Ninja FX Zero Soft/Pulsar x LGG Hyperion Soft
Hard(硬い) 3名 6.5% X-raypad Aqua Control+ Wave
母数46名/製品名の表記から分類/集計日 2026-08-14

硬さは止めやすさと滑り出しのバランスを決める部分で、プロの間でも割れています。多数派に合わせる意味が薄い項目なので、いま使っているパッドと比べてどちらに寄せたいかで選ぶのが現実的です。

上の機種のうち、当サイトがAmazon.co.jpで型番まで確認できたものを挙げます。同じシリーズでも硬さとサイズで別商品なので、型番を確認してから買ってください(確認日 2026-08-11)。

モデル プロの使用者 確認した仕様 国内での取扱い
Artisan Ninja FX Zero Soft 7名 NINJA FX ゼロ SOFT XL ブラック (FX-ZR-SF-XL) 新品はあるが最短のお届けが約3か月先(出品者発送・2026年9月3日 当サイト実査)
Artisan Ninja FX Zero XSoft 5名 NINJA FX ゼロ XSOFT XL ブラック (FX-ZR-XS-XL-B) Amazonで見る
当サイトが商品ページで型番を確認できた機種のみ/価格は変動するため掲載していません/リンクにはアフィリエイトを含みます

結論:プロは「柔らかめ」に偏る。SOFTとXSOFTは割れている

  • SOFT(柔らかめ):バランス型。腕全体で大きく振るローセンシと相性が良い。当サイト集計で12名
  • XSOFT(超柔らかめ):手首を置いて固定するスタイルに最適。沈み込みで「止め」が強くなる。当サイト集計で8名
  • MID(普通〜硬め):沈み込みが少なく初動が軽い。滑走の一貫性重視・ハイセンシ向き。当サイト集計では0名

硬さで何が変わるのか:沈み込み=ブレーキ

柔らかいパッドはマウスや手首の重さでわずかに沈み、ソールが生地に食い込みます。これが天然のブレーキになり、エイムを止めたい瞬間にピタッと止まる感覚を生みます。逆に硬いパッドは沈まないぶん初動が軽く、速く動かし続けるトラッキングエイムで一貫性が出ます。

項目 XSOFT SOFT MID
止めやすさ
初動の軽さ
手首の負担 小さい 普通 やや大きい
向くゲーム VALORANT等タップ撃ち 汎用 Apex等トラッキング

プロの多数派は「柔らかめ」。SOFT 12名・XSOFT 8名・MID 0名(当サイト集計)

当サイトはVCT Pacific 2026の全12チームについて、公開されている使用マウスパッドを46名分集計しています。このうち硬さがモデル名で判別できたのは20名で、内訳はSOFT 12名・XSOFT 8名・MID 0名でした。柔らかめ側に完全に偏っている一方、SOFTとXSOFTのどちらか一方には定まっていません。Artisan使用者20名に絞ると硬さを判別できたのは18名で、SOFT 10名・XSOFT 8名です(零 XSoft=BerserX・BeYN・HYUNMIN・MaKo・Xross、零 Soft=Dambi・Deryeon・Francis・invy・JitBoyS・Primmie・Rb)。Pulsar eS Saturn Pro のように硬さを型番に持たない製品は「判別不可」として硬さの母数から外しています(推測で分類していません)。集計の全体像はVCT Pacificプロのマウスパッド事情をご覧ください。

プレイスタイル別の選び方

手首を置いて固定する(ミドル〜ハイセンシ)→ XSOFT

手首の設置点が沈んで安定し、微調整の再現性が上がります。長時間プレイでの手首の痛み対策にもなります。

腕全体で大きく振る(ローセンシ)→ SOFT

XSOFTだと腕の重さで沈みすぎて引っかかりを感じることがあります。適度な沈みのSOFTが振り抜きと止めのバランス点です。

トラッキング主体・滑走の一貫性重視 → MID

沈み込みによる抵抗変化が少なく、どの速度域でも同じ滑りが得られます。Apexのレレレ撃ちながらのトラッキングとの相性は良好です。

硬さ選びのよくある失敗

  • 「柔らかい=初心者向け」という誤解:硬さは実力ではなくスタイルで選ぶものです。当サイトの集計でも、硬さを判別できた20名のうちMIDは0名でした
  • 重いマウスでXSOFT:80g超のマウスだと沈みすぎることがあります。軽量マウス(60g以下の軽量マウス)との組み合わせが基本です
  • ソールが薄いままパッドだけ交換:柔らかいパッドはソールのエッジが食い込みやすく、摩耗したソールだと引っかかります。マウスソールの交換もセットで検討を

硬さ展開のある定番パッド

Artisan 零 FX(Ninja FX Zero)は硬さをSOFT/MID/XSOFTから選べる日本製の定番で、当サイトの集計では46名中12名(26.1%)が使用しています(内訳はSoft 7名・XSoft 5名)。ただし単一モデルでは Pulsar eS Saturn Pro も同じ12名で並んでおり、零だけが突出しているわけではありません。

なお零は、当サイトで商品ページを実査してASINを確定できていないため、この記事では購入リンクを置いていません。同名で硬さ・サイズ違いが多く、誤ったページに誘導する方が読者の不利益になるためです。

硬さ展開はありませんが、価格を抑えたコントロール系ならX-raypad Waveとの比較記事も参考にしてください。パッド全体の選び方はマウスパッドおすすめ12選にまとめています。

どの硬さでも止まらないと感じるとき
XSOFTでもSOFTでも止め感が安定しないなら、原因は摩擦ではなく画面側かもしれません。敵の表示位置がカクついている状態では、どんなパッドでも「止めた場所に敵はいない」ことになります。
表示のカクつきが通信由来か調べる

よくある質問

Q. XSOFTはすぐへたりませんか?

柔らかい中材は硬いものよりへたりは早めですが、通常使用で1年前後は実用範囲です。滑走が変わったと感じたら交換時期です(寿命の見分け方)。

Q. ガラスパッドに硬さの概念はある?

ガラスは沈み込みゼロの「超MID」的存在です。止めはソールと手の摩擦だけで作るため上級者向けです。

Q. 同じXSOFTなら零も飛燕も同じ感覚?

中材が同じでも表面生地で滑走は変わります。飛燕は零より滑走寄りです。「表面で速さを、硬さで止めを決める」と整理すると選びやすくなります。

まとめ

硬さ選びは「手首固定ならXSOFT、腕振りならSOFT、トラッキング特化ならMID」。当サイトの集計では硬さを判別できた20名のうちMIDが0名なので、まず柔らかめの2択に絞るのが失敗しない入り口です。SOFTとXSOFTはプロの間でも12対8で割れているので、そこは持ち方とセンシで決めて構いません。

「硬さ」と「厚み」は別物(混同されがち)

商品ページでは並べて書かれますが、硬さと厚みは効果がまったく違います。ここを取り違えると、狙った感触になりません。

変わるもの 選び方
硬さ 沈み込み=止めの効き プレイスタイルで選ぶ
厚み クッション性・机の凹凸の吸収 机の状態と手首の当たりで選ぶ
  • 3mm前後:標準。多くの製品がこの帯です
  • 4〜6mm:机が硬い・手首が痛い人向け。ただし沈み込みが増えて止めが重くなります
  • 2mm以下:ダイレクト感が強い。机の平面が出ていないと段差を拾います

「厚いほど良い」ではありません。厚みは快適性の調整であって、エイムの止めを決めているのは硬さのほうです。

素材と硬さの関係

硬さの表記はメーカーごとに基準が違うため、同じ「SOFT」でも別物です。素材から傾向を掴むほうが確実です。

素材 止め 滑り出し 備考
布(低反発系) ◎ 強い やや重い 競技系の主流
布(高密度・薄手) 軽い スピード寄り
ハイブリッド ◎ 軽い 耐水・耐久に強い
ハード/ガラス × ほぼ効かない ◎◎ 非常に軽い ソールの摩耗が早い

ハード・ガラスは滑走が別次元に軽い一方、微調整で「止める」動作が効きません。ローセンシで大きく振って止める操作とは相性が悪く、競技シーンで主流にならないのはこのためです。

湿度と皮脂で硬さの体感は変わる

見落とされがちですが、布パッドは環境で滑走感が変わります。「買ったときと違う」の多くは劣化ではなくこれです。

  • 梅雨・夏(高湿度):湿気を含んで重くなり、止めが強く感じます
  • 冬(低湿度):軽く走るようになります
  • 皮脂の蓄積:局所的に滑るようになり、中央と端で感触が変わります

季節で感度を変えるより、パッドを洗って基準を戻すほうが正解です(洗い方と寿命の見極め)。硬さ選びで迷う前に、今使っているパッドの状態を疑ってください。

Q. 硬さは後から変えられますか?

変えられません。厚みは下に敷くもので多少調整できますが、沈み込みの性格そのものは素材で決まります。硬さを変えたいなら買い替えが必要です。

Q. 硬さより先に見るべきものはありますか?

サイズです。振り向き25cmを超えるならXL(横幅45cm以上)が前提で、ここが足りないと硬さ以前に振り切れません。詳細はマウスパッドの比較表にまとめています。